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Wさんと別れた後、僕はすぐ近くのカフェに入りました。

面接が終わった後は、出来るだけ早く面接のまとめや振り返りをするため、いつもカフェに入るようにしています。

そこで、面接官に質問されたこと、僕が答えたことなどを出来るだけ詳細に思い出して、書き連ねるようにしています。

まあ、そうすることによって、今後の面接対策に役立てようということですが、そこそこ役には立っているようです。

 

だいたい面接官の質問などというものは、ある程度パターン化されていて、そうそう変わった突拍子もない質問などしてこないものです。

今までの面接で、突拍子もない質問といえば、「よくもまあ、こんなに転職を重ねてきましたね?私には到底理解できない。あなたの人生観を教えてください」と、いかにも私はこの道何十年と人事の道を歩んできて、この会社と共に生きてきました、「常識」「前例」が命です!と言わんばかりの、お硬い感じの某コンビニ系L社の人事部長、「あなたが今まで付き合ってきた取引先を思いつくままに、全部言ってください」と言って、いつまでも言わせ続けた、これも某コンビニ系M社の店舗開発部長くらいのものでしょう。

 

僕はコーヒーを飲みながら、面接のことに思いを巡らし、結構集中して書き連ねていました。

 

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しばらくして、少し疲れてきたので、ふとスマホにちらりと目をやると、着信表示が出ていました。

「何だろう?」と思い、ロックを解除すると、留守電が入っていました。

番号は見覚えのない番号で、東京の番号でした。

 

さっそく聞いてみると、若い男性の声で、「先程は面接にお越しいただき、誠にありがとうございました。O様にぜひお伝えしたいことがあり、お電話致しました。ご都合がつきましたら、折り返しお電話を頂ければ幸いです」という伝言が入っていました。

「お伝えしたいこと」って何だろう?それに面接が終わってから、ちょうど1時間で電話してきたんだなあ。

正直こんなことは初めてなので、考えあぐねてしまいました。

 

ただ、僕は今まで営業の仕事をしてきて、こういうパターンには2種類あることを経験しています。

一つ目は、その商品などを獲得するチャンスをどうしても逃したくないので、一刻も早く結論を出して、鼻息荒く電話をしてきて、「Yes」というタイプ。

二つ目は、すぐに白黒つけたがる律儀なタイプで、話を長く引っ張りたくないため、すぐに「No」というタイプ(女性に多い)。

今回はどちらだろう?

しかし、私の経験上、前者のパターンはほとんどありません。後者のパターンがほとんどです。

 

「そうか・・・またダメか・・・仕方ないなあ」

 

私はそう考え、力なく先方の若い人事担当者へ電話をかけました。

すると、その若い担当者が出ました。

「O様ですか?お電話折り返し頂いて、誠にありがとうございます。実はですね・・・内定となります」

「はあ?」

あまりの突然の言葉に、すぐには反応できませんでした。

「給与条件ですが、O様のご希望の条件にしたいと考えております。あと、入社日ですが、いかが致しましょうか?」

私はやっと我に返り、とりあえず「ありがとうございます!」と言いました。

そして、入社日は面接でも話した通り、12/1に入社したい旨を伝えました。

そして、仕事上の癖で、つい「恐れ入りますが、今回の内定に関し、書面で頂けますでしょうか?」と言ってしまいました。

「ちょっと不躾だったかな?」とも思いましたが、雇用契約も契約であり、こういうお金が絡んだことは書面にしておかないと必ず後でトラブルになることがあります。

それにこの会社はまだ若い会社で、まだ仕組みがきちんとできていない会社です。

この若い人事担当者も、私が言わなければ、書面にする気など無いような雰囲気だったので、このように言って良かったと思っています。

 

その後、「あと、実はもう1社検討している会社がありまして、来週月曜日に1次面接予定です。でも御社を優先的に考えています。来週中には必ず電話いたしますが、よろしいでしょうか?」などと言ってしまいました。

もう1社検討していて、来週月曜日に1次面接があることは本当です。

ただ、その会社ははるかに給与面での待遇は悪い会社なので、約束していたとしても、先方に事情を話すほどでは無かったはずですが、つい口が滑ったのか、言ってしまいました。

 

「わかりました。ご連絡をお待ちしております。あと、書面は早急にご住所にお送り致します」

先方はそう言って、電話を終えました。

僕はちょっと後悔してしまいました。

後で、そのことを妻に話すと、「なんでそんなこと言ったの?」と理解できない様子で、「でも来週月曜日の面接が終わったら、すぐに電話しなよ」と言われました。

確かに、その通りです。

僕には肝心なところで変なことを言ってしまう癖があるのです。

(これで何かの都合でチャンスを逃してしまったら、元も子もない。「逃した魚は大きい」これは本当だ。月曜日の面接が終わったら、すぐに電話しよう)

固く心に誓いました。