なにはともあれ、突然のことではありますが、内定をもらったということで、久しぶりにいわゆる「安心感」というものを得ました。
この感覚は本当に久しく味わっておりませんでした。
長い間悩まされてきた、心臓の病気や眼の病気が解決した時も、確かに同じような「安心感」を得ましたが、今回の「安心感」は何か別の種類の感覚でした。
恐らく、これで収入が入る道がみつかり、生活の基盤が安定する、といった「経済的な安心感」なのでしょう。
思えば、今年の2月に前の会社を辞めて以来、これまでの約9ヶ月間、全くの無収入でした。
無収入とはいえ、住宅ローンや国民健康保険税・生命保険・医療保険・車や家の損害保険料などは毎月払わなくてはならないし、前年度の収入に応じた住民税は定期的に払わなくてはならないし、持ち家なので、固定資産税も定期的にドカンと来るし、何よりも、生命を維持するために、食べたり飲んだりしなくてはなりません。
たまには娯楽の本・雑誌やCD・DVDなども買いたくなります。
とりあえず、なんとか食いつなぐための貯金はあったので、それを取り崩して生活しておりましたが、日を追うごとに残高が急速に目減りしていく貯金通帳を見ていると、なんとも背筋が凍る想いです。
恐ろしくなってきます。
ここまで読んで、皆様は、失業保険はどうした?とお考えになったことと思いますが、僕は前職は約9ヶ月間しか在籍しておりませんし、自己都合退職でしたので、失業保険の給付対象外でした。
もっとももらえたとしても、とてもそれだけで充分に生活していける額ではありません。
ただ、全くの無収入よりは、少額でももらえるだけ、多少の安心感はありますよね。
まあ、僕からのアドバイスとしては、とりあえずの「安心感」を確保するため、12ヶ月以上在籍してから、辞めることをお勧めします。
また、やっぱり、こういう非常事態はいつ来るかわからないので、とりあえず貯金をすることをお勧めします。
今回ほど、心の奥底から、貯金の有り難みを感じたことはありませんでした。
久しぶりに「安心感」を得たおかげで、街を歩く足取りは軽く、タワーレコードに入って、発売したばかりの中森明菜のCDを買ってしまいました。
また、デパートで、前から好きだった「TOPS」の2種類のチョコレート・ケーキを、今回のお祝いとして、2本買いました。
そして、翌日の夕方には、採用内定通知書の書面が早速ポストに届いていました。